2014年1月7日火曜日

ガスと玄関の確認強迫2-確認強迫(強迫性障害)2-治療編

ガスと玄関の確認強迫1-確認強迫(強迫性障害)2-治療編
で書いたように、ガスの元栓に関する確認強迫を、
いかにして、やめようとしたのかについて説明していきます。

とにもかくにも、ガスの元栓に関する確認強迫をせず、
元栓が締まっているかどうかの確認は、1度だけにします。
当然、そのようにすると、強迫観念に苛まれ、極度の不安に陥ることになります。
ただ、そこで確認強迫をすれば、元の木阿弥ですので、
必死に確認強迫をしないようにします。

そして、まず、自分の1度の確認の結果、
ガスの元栓が締まっていることを認識したのなら、
それを自分に言い聞かせます。1度か2度で充分です。
「ガスの元栓はちゃんと締まっていた」と言い聞かせるのです。
頭では分かっているこのことを、再度自覚するために言い聞かせます。

そして、この頭では分かっている、確認の結果の正しさを、
補強するような行為をしてみることにします。

かといって、元栓が締まっていることの証明のために、
たとえば、着火するかどうかをガスコンロのレバーを強火にして、
「それでも点火しないから、ガスの元栓は締まっているのだ」などとやると、
レバーをがちゃがちゃするという、新たな確認強迫になる恐れがあるので、
それはやめておくのが賢明です。僕はやりましたからね(笑)。

紆余曲折の結果、自分の確認の正しさを証明するために、
まず家に家族が誰もいない時間に、ガスの元栓を締め、
1度だけ確認してから、そのままずっと台所にいました。
自分以外の誰もガスの元栓に触れない状況下で、
数時間、台所にいて、そのままガスコンロを眺めていたのです。

ガスの元栓に関する強迫観念は、
「ガスの元栓が開いていたら、火事になるに違いない」というものでした。
ガスの元栓を確認し、頭では元栓が締まっていることは理解しています。
もし、確認したのとは違って、元栓が開いていたのなら、
目の前で火事になるだろうということで、ガスコンロを観察していたわけです。

当然、元栓は締まっていたのですから、点火することもありませんし、
ガスが漏れ出すこともありませんし、漏れ出したガスに火が引火して、
爆発するようなこともありません。
数時間かけて、こうした自分が恐れることが何も発生しないという経験をします。
数時間も経過すれば、強迫観念も弱まっていますので、
ガスの元栓を再度確認することはせず、部屋に戻ります。

こうした経験を何度か繰り返していますと、ガスの元栓に関する強迫観念の、
「ガスの元栓が開いていたら、火事になるに違いない」という考えが弱まります。
というのも、1度の確認でガスの元栓が締まっていることを、
台所でした経験を繰り返していく毎に、徐々にではありますが、
ガスの元栓が締まっていることが頭だけではなく、
実感として感情の上でも理解できるようになるからです。

「ガスの元栓が開いていたら」というのが、この強迫観念の前提条件なのですが、
自分の確認の正確性を頭でも感情でも理解し実感出来れば、
この強迫観念の大前提が見事に崩壊します。
大前提が消え去れば、その帰結である火事など起こるはずもないのです。

このように、自分の確認の正確性を実感出来さえすれば、
このガスの元栓に関する強迫観念は、何の力も持たなくなり、
それ以降、頭に浮かぶことがあっても、確認強迫などしなくてもよくなるのです。

と自分の経験を書いてきましたが、
このガスの元栓に関する強迫観念を消す方法や、
確認強迫をやめるための方法を、こうして書いていたら思いつきましたので、
次回は、その話をさせてもらうことにしましょう。




応援のクリックをよろしくお願いします♪

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 強迫性障害(強迫神経症)へ
にほんブログ村

0 件のコメント: