2014年1月25日土曜日

新聞配達の確認強迫2-確認強迫(強迫性障害)5-治療編

新聞配達の確認強迫1-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
で書いてきたように、確認強迫の一つを統合したことで、
新聞配達における確認強迫は、


1.ポストに入れる前にまた、新聞の種類が正しいか確認強迫
2.ポストに入れた新聞を取り出してまで、さらに確認強迫
3.5軒前の家のポストの中の配り終えた新聞までも確認強迫

というように、1つ減って、3つになりました。
1つ減っても、まだまだ確認強迫が多すぎて、精神的にも、仕事自体にも、
支障が出ていましたので、次に1の新聞をポストに入れる前の確認強迫を、
治すことにしました。

ポストに入れる前に、新聞を確認してしまうのはなぜかと考えますと、
違う新聞を入れることによって、お客様にご迷惑をかけたくないことと、
そうしたことを繰り返して購読を止められて、
自分の給料が減ることを避けたいという、二つの理由があります。
ですので、新聞を必ず正確に配達したかったのです。

そうした気持ちが極度に強すぎたことで、強迫観念が発生します。
「新聞を正しく入れられたかどうか?」であったり、
「間違った新聞を入れてしまったのではないか?」であったりです。
こうした強迫観念が頭の中に発生して極度に不安になるので、
正しく新聞を入れられたのかを確認して、安心しようとするために、
確認強迫という症状が発生しているわけなのです。

さて、強迫観念を生み出す思考である、
お客様にご迷惑をかけないことと、自分の給料が減るのを避けたいこと。
この2つは極めて普通の思考、全うな思考であると言えます。
ですので、この2つの思考については、特に変更する必要はありません。
次に検証する必要があるのは、強迫観念です。

「新聞を正しく入れられたかどうか?」という強迫観念ですが、
正しい新聞をポストに入れられたかどうか気になるのもまた、
当たり前のことですので、至極当然な思考であると言えます。
ですので、これについても変更する必要はないと判断しました。
仕事ですから、正確にやるのは当たり前のことなのです。

こうして考えると、確認強迫という行動のみが異常で、治すべきものと判断できます。
確認強迫は強迫観念から生み出されるというよりは、
実際は強迫観念によって生み出された不安が、常識外れの強烈さで、
なんとかそこから逃れて安心したいという強い思いが生み出しています。
普通の人も同じ不安を抱えていますが、そこまで極度の不安は感じません。
強迫性障害の人の場合の不安が異常なだけです。

であるならば、確認強迫を治すためには、
この強い不安を普通の人と同程度の弱い不安にする必要があります。
不安が普通程度のものになれば、確認を何度も繰り返すことなく、
1度の確認をするだけで、配達の正確性を実感できるわけで、
確認強迫などしなくなれるわけなのです。

新聞配達の確認強迫は、このように強迫観念が生み出す不安が、
極度に強いことが原因であると、僕は判断しました。
この不安をいかにして解消すればよいのかを、
次回、詳しく説明していくことにします。




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