2014年1月4日土曜日

お金の確認強迫5-確認強迫(強迫性障害)1-治療編

そもそも、お金の確認強迫という症状が出るのは、
「お金を落としたのでは?」とか「お金が盗まれたのでは?」とかのように、
所持金が失われたのではという強迫観念が発生するからです。
仮に財布を道端に落として、その財布を数日後に発見した場合、
財布の中身を確認するのは当然の行為だと思うのです。

しかし、ここで問題とする強迫観念の場合ですと、
自室に1時間ずっといて、財布が手元にあった場合であっても、
「お金が盗まれたのでは?」という強迫観念が頭から離れない、
といった症状となります。
さすがに、このような状況下でお金が盗まれることはないでしょう。

それでも、強迫性障害になると、強迫観念に苛まれるのです。
「お金が手元にあって、自分以外の誰かが財布に触れていない。
でも、盗まれたかもしれない!」というような強迫観念。
文章にしてみると実に不条理ですし、自分でも不条理と自覚していますが、
それでも、その強迫観念からの不安が拭えないので確認強迫をします。

この場合、まず強迫観念が不条理であることを自覚するだけではなく、
この強迫観念のどこが不条理なのか、非現実的なのかを、
しっかりと頭に思い浮かべ、より現実的な思考を自覚する必要があります。
今回の場合ですと、以下のようになります。

「お金が誰かに盗まれたのでは!?」
     ↓
「自分以外、誰も自室に入って来ていなくて、
誰かが財布に触れた可能性は皆無なのだから、お金は盗まれていない」

というように、頭の中に自然に発生する強迫観念の、おかしなところ、
不条理なところ、非論理的、非現実的なところについて、しっかりと否定し、
論理的、現実的な解答をしっかりと思い浮かべ、自分の頭に刻み付けてください。
そうすることで、強迫観念がおかしいことを自覚し、また、そのような、
おかしな観念が思い浮かぶのは、全て病気のせいなのだと自覚します。

その上で、これまで書いてきたように、強迫観念が思い浮かんだとしても、
それを解消するための確認強迫はせず、1度の確認だけして、
その後、いくら強迫観念が頭の中を蠢いていても、もう確認はしないのです。
そうして、あとはこれまで書いてきたような方法を用いて、
強迫観念をそのままにしておけば、一定の時間の経過後に、
強迫観念は消えてしまうのです。

もちろん、こうした過程を1度経ただけでは、この件についての強迫観念は、
消えることはありませんが、何度もここまで書いてきた過程を経たならば、
ちゃんと強迫観念は消え、そして強迫観念が消えれば、
確認強迫をしなくてもよくなりますので、皆様も是非チャレンジしてみてください(^-^)




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