2014年1月12日日曜日

ガスと玄関の確認強迫7-確認強迫(強迫性障害)2-治療編

ガスと玄関の確認強迫6-確認強迫(強迫性障害)2-治療編
では、玄関の鍵についての強迫観念を消すことで確認強迫を治すため、
どのような観念を自分の頭に定着させるかを検討してきました。
今回はその続きを説明していくことにします。

前回、玄関の鍵の確認強迫を生み出している強迫観念の、
「鍵がかかっていなかったら、泥棒に入られるのではないか?」
というものに対抗する観念として、
「もし鍵がかかっていなくて、泥棒に入られたとしても、
お金などの大事なものは厳重に保管しているから盗まれることはない」
というものを頭に思い浮かべたところ、多少、確認強迫が弱まりました。

しかしながら、確認強迫は、まだまだ数十分続いていましたので、
これを治すためには、強迫観念に対する有効な反論を用意する必要があります。

そこで次に目を付けたのが、
「泥棒に入られるのではないか?」という部分です。
疑問形になっていますが、僕自身としては、
「鍵がかかっていなかったら、必ず泥棒に入られる!」というように、
必ず泥棒に入られると断定していました。そうした強過ぎる危機感があったのです。

しかし、改めて考えてみますと、鍵をかけ忘れる=泥棒の侵入となれば、
泥棒に入られた家がもっと多くないとおかしいのです。
僕の家でも、僕が学校にいる時に、親が普通に鍵をかけずに、
出掛けることがあります。しかし、その時、泥棒に入られていませんでした。

そのようなことを考えると、鍵をかけ忘れる=泥棒の侵入という図式は、
誤りであると認識出来たのです。
鍵をかけずに出かけ、家に誰もいない状態であっても、泥棒が入る確率なんて、
せいぜい100分の1以下だろうと考えるようになりました。

必ず泥棒に入られると思っているのと、
鍵がかかっていない無人の家であっても、せいぜし100分の1以下の確立で、
泥棒に入られる程度だろうと思っているのとでは、
泥棒に対する危機感に大きな違いが出てきます。
当然、後者のように考えている方が、危機感は相当弱まります。

泥棒に対する危機感が弱まると、当然ながら、確認強迫を生み出す、
「鍵がかかっていなかったら、泥棒に入られるのではないか?」という、
強迫観念もその力の大部分を失ってきます。
以前はものすごい説得力があった、この観念が、
そこまでの説得力を持たなくなってくるのです。

その結果、確認強迫もさらに弱まり、数十分行っていたのが、
十数分程度の確認強迫で済むようになってきました。
確認強迫も十数分で終わると気楽になってきます。
確認強迫は精神の疲労とストレスに繋がりますが、確認強迫が早く終わり、
そうした悪影響がなくなってきました。単純に十数分で出掛けられるので楽です。

しかし、ここまで来たなら、いっそのこと、
「確認強迫を一切しなくても、平気で外出出来るようになろう!」
と決意し、さらに強迫観念の力を失わせるための反論を考えるのです。
そして、最後に考え付いた、その反論について、
次回で説明していくことにします。




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