2014年1月14日火曜日

ガスと玄関の確認強迫9-確認強迫(強迫性障害)2-治療編

ガスと玄関の確認強迫8-確認強迫(強迫性障害)2-治療編
で説明したように、確認強迫を生み出す強迫観念に対する反論であり、
それを自分の頭に定着させることによって、確認強迫をなくすことが出来る、
新たな思考を考えだしました。


「鍵をかけられなくても、泥棒が入る確率はせいぜい100分の1以下である。
 それならば、鍵をかけられなくても、泥棒に入られることはまずないだろう。

 もし仮に泥棒が侵入し、我が家を物色したとしても、見付けるのが困難な場所に、
 財産などを保管し、さらにはそこにも鍵をかけているのだから、
 泥棒に財産を奪われる確率は100分の1という確率よりもさらに低くなる。

 そもそも、我が家の全財産を奪われたとしても、財産は取り返しのつくものである。
 家族の命を奪われるわけでもないのだから、そこまで心配しなくともよい」


という思考です。この思考が強迫観念の代わりに頭に定着すれば、
何度も確認しなければならない確認強迫はなくなり、
1度の確認だけで、玄関の確認が終わらせられると考えたのです。

さて、強迫観念というものは、それまでの自分が生きていく上で、
採用してきた思考に根差した観念です。ですので、これを置き換えるのは、
それほど簡単には出来ません。この思考に基準にして行動して、
それまでの人生を生きてきたものなのです。

では、そのような強迫観念を上記の新しい思考に置き換えるには、
いかにしたらよいか。それは、これまで、強迫観念を生み出すような、
思考を基準にして行動し、生きてきたのと同じように、
新しい思考を基準にして行動し、生きていけばよいのです。
そうして行動して生きていけば、それほど時間がかかないうちに、
新しい思考が頭に定着し、確認強迫を生み出す強迫観念と置き換わるのです。

これまで考えてきた新しい思考を基準にして行動することになりますと、
確認は1回だけで済ませればよいということになります。
ですので、新しい思考を定着させるためには、新しい思考を、
自分に言い聞かせつつ、1回の確認だけをするようにします。

最初はまだまだ強迫観念に苛まれることでしょう。どうしても、
何度も確認したくなってしまうかもしれませんが、ここで確認強迫をすると、
いつまで経っても、強迫観念はそのままですし、強迫観念がそのままならば、
確認強迫も治らないのです。ですので、新しい思考に基づいて、
1回だけ確認をするようにします。

玄関の鍵を1回だけ確認するだけですと、最初の頃は、
当然強迫観念に頭が苛まれますが、ガスの元栓の時と同様に、
強迫観念に苦しめられても、それはそのままにしつつ、
そのまま出かけてしまいましょう。そうして、時間が経過すれば、
強迫観念は確認強迫をしなくてもちゃんと消えていきます。

そうした経験を何度も積み重ねますと、
「1回だけ確認すれば、鍵がちゃんとかかっていることが分かるのだ」
と実感出来るようになっていきます。
そして、強迫観念は徐々に弱まっていきます。新しい思考に基づいて、
行動することによって、新しい思考が自分の頭に定着するからです。

このように、強迫観念に対抗出来る、より正しく、より論理的な思考を採用し、
それを基準にして行動していけば、強迫観念は消えていき、
新しい思考に基づいて生きていけるようになるため、
もはや確認強迫をする必要がなくなり、1回の確認のみで、
玄関の鍵の確認を終わらせることが出来るようになるのです。




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