最近のゲームはデータを記録して電源を切っておけば、
次に遊ぶ時に記録した時の状態から遊ぶことが出来ます。
このように記録することをセーブと言います。
ドラクエですとドラクエ3から搭載されたこの機能はとても便利ですよね。
ドラクエでは神父さんに話して祈るとセーブが出来ます。
あれはドラクエ6だったでしょうか。
ゲームをやめようということで、「その前にセーブだ!」と、
教会の神父さんに話しかけて祈り、セーブしたのです。
その時、突然、ある考えが思い浮かんだのです。
それは「これで本当にセーブが出来たのだろうか?」というものでした。
これが強迫観念となり、頭の中をぐるぐる回り出したので、
ついつい確認強迫をしてしまいます。
セーブが出来たかどうかを確認するなら、電源を切り、再度電源を入れ、
ロードしてみればよいのですが、そうしますと、もしセーブ出来ていないと、
またゲームを最初からやり直すことになるので、それは辛いのです。
そこで考えましたよ! もう一度、神父さんに話しかけて祈って、
セーブすればよいのだと!
そして再度祈ってセーブしました。すると、不思議なものですね。
「これで本当にセーブが出来たのだろうか?」と、
また頭の中に思い浮かんできたのです。
何度祈っても同じ考えが思い浮かびます。強迫観念ですものね。
何度も何度も祈り続けます。1時間くらい、祈った時の音楽が、
ひっきりなしに鳴り続ける中、ひたすら祈っていたら、
いつの間にか力尽きて眠ってしまいました。
それ以降、ドラクエ6でのセーブに、長時間かかるようになったのです。
これは比較的軽い強迫行為でしたので、これを治療するための、
具体的な治療行為をしなくとも治りました。
何もしなかったわけではなく、このセーブの強迫行為ではなくて、
僕にとって、より重い別の確認強迫の症状を治療した結果、
ついでにこのセーブの強迫行為も治ってしまったのです。
たとえば、駅のホームにある時刻表の確認強迫があった場合で、
その上、さらに、電車の確認強迫があるとします。
電車の確認強迫というのは、「この電車は自分が乗るものなのか?」
との強迫観念を消すためのものです。確認しすぎて、乗るべき電車が、
僕をホームに残したまま走り去るような、そんな確認強迫です(笑)。
時刻表の確認強迫にしても、電車の確認強迫にしても、
なぜ、確認してしまうのかといえば、電車に乗って目的の駅に、
予定する時間に到着できるかどうかが不安だからです。
僕の場合、電車の確認強迫を治したら、特に手を付けていなかった、
時刻表の確認強迫も知らぬ間に治ってしまいました。
このように、関連する強迫観念を持つ確認強迫などの強迫行為は、
関連するいくつかの強迫観念のうちの一つを消すことに成功したならば、
関連する、より軽い強迫観念までも、治ることに繋がることがあるようなのです。
ですので電車のを治したら時刻表のも治ったというわけなのです。
強迫性障害の治療をしていて、このようなことを経験しました。
ドラクエのセーブの強迫観念と強迫行為も、電車関連の強迫観念が治ったのと同じで、
別の強迫観念と強迫行為を治したら、ついでにセーブのも治ったのですね。
残念なことに、ずいぶん昔のことなので、どのような強迫観念や行為を治したら、
セーブのが治ったのかは思い出せませんけども、
結果的に治ったのですから、それでよいのです。
もし現代の僕がセーブの確認強迫をするような症状が出たらですね。
携帯型のゲームをセーブして、それでも不安で仕方ないなら、
まずセーブし、そして、電源を切らずに、そのままスリープ状態にして、
充電コードに繋げておくことと思います。
据え置きゲーム機の場合でも同様にすることでしょう。
そうしておけば、電源を切っていないのですから、
セーブに成功していてもしていなくても、なんの問題もなく、
ゲームを続きから遊べるので、確認強迫をする必要がなくなるからです。
そうしてゲームの症状は放っておいて、もっと他の重い症状の治療に、
取り掛かることでしょう。
そうしていれば、いつの間にかセーブの確認強迫も治りますからね。
もっとも、セーブの確認強迫しか、強迫性障害の症状がなかったとしたら、
必死になって、この症状の治療をすることでしょうけどもね(^-^)
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