強迫性障害の不潔恐怖によって、
実際に、本当に汚い物ではなくても、自分が汚いと思い込んでいる物、
不潔恐怖の強迫観念によって、汚いと思い込んでいる物に触れた場合、
その触れた箇所を洗浄し続けるのが、洗浄強迫です。
触れ場所が汚いと思うので、その箇所を洗って綺麗にしないことには、
精神的に落ち着くことはありません。
しかし、厄介なことに、どれだけ洗ったとしても満足出来ることはありません。
何回洗っても、何時間洗っても、汚れたと思い込んでいる箇所が、
綺麗になったという実感は、いつまで経っても得られません。
ですので、いつまでもいつまでも洗い続けることになります。
もちろん、人間ですから精神的、肉体的な限界がありますので、
永遠に洗い続けることは出来ません。
そのため、洗浄強迫が終了するのは、その箇所が綺麗になったと思えたから、
綺麗になったと実感出来たからではなく、
「もうこれ以上洗えない!」と精神的疲労が極限にまで達した時か、
肉体的疲労が極限にまで達した時になります。
また、自分にとって、自分が汚れているため、
それを綺麗にしなければならないという思い込みよりも、
優先事項が高い事がある場合には、洗浄強迫をやめられます。
人によって違いますが、学校に行くこと、仕事に行くことなどが、
そのような事例になります。
そのように、自分を綺麗にする事以上に優先する物事が無い場合は、
やはり精神的、肉体的な疲労で行動が出来なくなるまで、
洗浄強迫が続いてしまうのです。
このような洗浄強迫を、自分で強制的にやめると、
パニックになってしまったり、過呼吸を起こしたり、
精神的に極度に不安定になったりと、多くの弊害があります。
場合によっては、怒り狂って暴れることもあります。
家族などが、洗浄強迫を強制的にやめさせた場合も同様で、
パニック、過呼吸などが起きたり、暴れたり物に当たったり、
場合によっては、家族に危害を加えることもあります。
洗浄強迫というのは、このように、容易に止めることも、
止めさせることも出来ない、非常に厄介な強迫性障害の症状です。
次回からは、私の不潔恐怖の症状を説明していくことにします。
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)8-症状編
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