2016年3月26日土曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編
で説明したように、観察することによって、
不潔恐怖と洗浄強迫が和らぐことを知った私は、
この観察というものが、どのようなことなのかを考え、
それを見付ければ治療の鍵となるのではと考えました。
その結果、いくつかの発見があったのです。

まず、観察そのものではないのですが、
不潔恐怖や洗浄強迫そのものに直面し観察し続けるということは、
常に不潔恐怖や洗浄強迫による不安感や苛立ちや苦痛などを、
感じ続けるということを意味します。
これらの苦しみに直面し晒され続けるということに、
意味があるのではと考えました。

これらの苦しみを感じ続けることが、
症状の緩和に繋がるのではと考えたのです。
事実、不潔恐怖や洗浄強迫による不安感などに直面し続けることで、
実際にこれらの苦しみが和らいでいくのを何度も経験したからです。
これは治療に使える方法だと私は認識しました。

そこで、不潔恐怖や洗浄強迫の強迫観念が発生し、
強迫行為をどれだけしたくなったとしても、
その感情を直視しその感情に身を任せ、
その感情を味わい続けるということをしていました。
そうしていますと、徐々に苦しみが和らいでいったのです。

不潔恐怖と洗浄強迫を私はこのような方法で克服しました。
どれだけ辛くとも、そこから目を背けず、
強迫行為に逃げることもせず、気がどうにかなりそうになりながらも、
直視し直面し自分の身を任せることが、
不潔恐怖と洗浄強迫の克服に繋がったのです。






不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編






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2015年3月31日火曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編
で説明したように、汚いと思いこんでいる物に手で触れた時の、
不潔恐怖によって生まれる感情がどのようなものなのかを、
より詳しく正確に知るために、自分の感情を観察しました。
最初は観察どころではなかったのですが、
何度も繰り返していくうちに、観察する時間が徐々に長くなっていきました。

そのようにして、自分の不潔恐怖によって生まれる感情を、
一つも漏らさず把握しようと観察し続けていたのですが、
そうしていると、不思議と手を洗うまでの時間が徐々に長くなります。
そして、ある日気付いたのです。
こうして観察していって、このまま手を洗うまでの時間が長くなっていけば、
いずれは手を洗わずに済むのではないかと。

そう思ったので、来る日も来る日も、
不潔恐怖によって生まれる不安感や苦しみや苛立ちや嫌悪感を、
ただただひたすらに観察し続けていました。
観察し続けていると、徐々に不潔恐怖による不快な感情が、
ゆっくりと和らいでいくのを感じるのです。
不潔恐怖によって生まれる不快な感情は、
このように観察していくことで、毎回、和らいでいくことが分かりました。

ただ、それでもずっと観察し続けているのはとても大変でしたので、
最初よりは長い時間、手を洗わずに済むようになったものの、
結局はしばらくして手を洗うことになっていました。
しかし、この観察していくことで不潔恐怖が和らぐことを発見したので、
今度は観察することによって、不潔恐怖が和らいでいくことを、
さらに詳しく知るために、それも観察してみることにしたのです。
それを知ることによって、不潔恐怖を治す方法が分かると、
考えたからなのでした。





不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編





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2015年3月27日金曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編
で説明したように、実際には綺麗な物であっても、
汚いと自分で感じている物に触れた場合は、
極度の不安と嫌悪感に苛まれて、洗わずにはいられないのが、
不潔恐怖と洗浄強迫なのです。

汚いと思いこんでいる物を触った時に、
自分がどのように感じているのかを知ることで、
不潔恐怖と洗浄強迫を治す方法が分かるのではないかと、
考えた私は、勇気を出して汚いと思いこんでいる物に、
手を触れてみたのです。

そして、その時に心の中に表れる感情を、
観察してみることにしました。
すると、自分が汚れてしまったという気持ちと、
汚れた手を早く綺麗にしたいという気持ちが、
強烈に心を衝き動かしていました。

実際に汚いわけではない、
自分が汚いと頭で思いこんでいるだけの物に触れただけなのに、
このような気持ちが湧いて出てきてしまうのです。
実際には汚くないのですから、
触ったところで何も問題がないことが頭では分かっているのに、
どうしても汚れたと感じ、手を洗いたいと強く思いました。

それで結局手を洗ったのです。
ただ、もっと詳しく自分の感情を知りたいと思い、
何度も汚いと思いこんでいる物に手を触れて、
極度の不安と嫌悪感を感じつつも、
その感情を観察していくことを続けていました。

そのようにして観察することによって、
不潔恐怖や洗浄強迫を解決する方法が見付かるのではないかと、
考えていたからなのです。
始めは観察どころではなかったのですが、
何度も同じことを繰り返していくうちに、
徐々に観察する時間が長くなっていったのでした。





不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編





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2015年3月18日水曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編
で説明したように、強迫性障害の不潔恐怖というのは、
汚いと思いこんでいる物が実際には綺麗なのだと、
頭では分かっていたとしても、それに触れてしまうと、
自分が汚れたと感じて、洗浄強迫に結びついてしまいます。
そのことがよく分かったので、次は汚いと思いこんでいる物に触れた時、
自分がどのように感じるのかを考えてみることにしました。

汚いと思いこんでいる物に手で触れると、
実際にはそれが綺麗な物だと頭では分かっていても、
即座に自分の手が汚れたと感じてしまいます。
手を目で見て、汚れていないと確認しても、
汚れているとしか思えなくなってしまうのです。

汚れていると思ったら、
そのままでは、いてもたってもいられなくなります。
自分の手が汚いと極度の不安と嫌悪感に襲われ、
あまりにそれが強いために、耐えきれないとしか思えません。
そして、その状態からなんとか逃れたくなります。

手が汚いということで、極度の不安と嫌悪感に襲われているのですから、
手が綺麗になれば、それが解消されると考えます。
そのための方法として、手を必死に洗うことになるのです。
そして、洗った結果、手が綺麗になったと感じることが出来れば、
ようやくそれで安堵し落ち着くというわけなのです。

難しいのは汚いと思いこんでいる物に触れた場合に、
こうしたことになるということであって、
それが実際には綺麗な物だと頭では分かっていたとしても、
汚いと思いこんでいる物に触れた場合は、
やはり極度の不安と嫌悪感に苛まれてしまうことです。

どれだけ、頭で綺麗なのだと分かっていても、
どうしても思いこみが消えてくれないのです。
頭で綺麗なのだと分かったとしても、
この不潔恐怖と洗浄強迫が解消されないことが分かった私は、
汚いと思いこんでいる物を触った時の考えも含めて、
変えられないかと考えるようになりました。





不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編





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2015年3月13日金曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編
で説明したように、私が汚いと思っているリモコンに、
日常的に触れ続けている家族が、
1年後も健康であることを見た私は、
リモコンが汚いという考えが、真実ではなく、
ただの思いこみであり、実際には綺麗であるということが、
真実であるという結論に至りました。

そして、このリモコンは実際には綺麗なのだから、
触っても大丈夫なのだと言い聞かせて、
リモコンに触ってみたのです。
すると、自分の手が汚れたという激しい嫌悪感に襲われ、
即座に手を洗い続けることになりました。

その後も何度もリモコンは綺麗なのだと言い聞かせて、
触ってみるのですが、やはり毎回、
同じように手を洗い続けることになったのです。
リモコンが綺麗だということが真実だということ、
正しいことだということが頭では分かっていても、
それでもなぜか、触ると自分が汚れたと感じてしまうのです。

リモコンが汚いというのは、ただの思い込みであって、
それが思い込みであり、真実は綺麗な物なのだと証明し、
信じることが出来れば、触れるようになると推測していたのですが、
リモコンが綺麗だと分かってからも、
やはり触った後には汚れたと感じてしまいます。

これは単純に考え方を変えただけでは駄目だと気付き、
別の方法を考えることにしました。
それまではリモコンが汚いという、
頭に思い浮かぶ強迫観念のみについて考えていたのですが、
それだけでは無理だと感じたので、
汚いと思う物を触った後の、綺麗にしたくなる気持ちそのものについて、
考えることにしたのです。





不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編





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2015年3月12日木曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編
で説明したように、本来汚くない物を汚いと思っているのは、
自分の思いこみであるのならば、
その思いこみを汚くないのだと変えることが出来れば、
本来は汚くない物を汚いと思うことなく、
触れるようになれるだろうと考えたのです。

そのための方法として、私が採用したのは、
汚いと思いこんでいる物が実際には綺麗なものであると、
自分に証明してみせることでした。
たとえば、テレビのリモコンを汚いと思いこんでいたので、
そのリモコンが綺麗であることを証明しようと考えたのです。

リモコンの清潔さを科学的に把握することは、
私には不可能でしたし、インターネットが存在しない当時では、
リモコンなどの物体が人体に有害ではない程度に清潔なのかを、
知る術は全くありませんでした。
ですので、自分以外のリモコンに触れている家族を観察します。

日常的にリモコンに触れている家族が、
数か月後、1年後に問題なく生きているのであれば、
リモコンは清潔であろうと断定出来ると考えたのです。
もし、自分の思いこみ通りに汚い物なのだとしたら、
リモコンに日常的に触れている家族が、
無事であるわけがないと考えたからです。

そのような考えで家族を観察していたところ、
家族は何事もなく健康に生き続けていることに気付きました。
そこで、やはりリモコンが汚いというのは真実ではない自分の思いこみであり、
リモコンは私の思い込みのように、健康に害を与えるほどに、
汚い物ではないのだと分かったのです。




不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編





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2015年3月11日水曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編

私の不潔恐怖と洗浄強迫については症状編で説明した通りです。
私の場合、不潔恐怖という症状があり、
自分が不潔だと思い込んでいる物に触れた場合、
その物に触れた自分の体がとても汚く感じてしまいました。
その汚れを落とすために、洗浄強迫が始まります。

不潔恐怖の症状が出る物は、
実際に明らかに汚い物もあれば、そうではない物もありました。
たとえば便器などのように汚い物に対しては、
当然、極度にそれを恐れて避けていたわけですが、
そうした明らかに汚い物ではない、ただの床や畳、
ドアノブやリモコンなどまでも恐れて避けていたのです。

どのようにして、不潔恐怖と洗浄強迫を治すべきかと、
考えていた私は、明らかに汚い物については置いておき、
汚くないのに汚いと感じてしまっている物について、
なんとか触れるようにならないかと考えるようになりました。
なぜ、汚くないものが汚く感じるのでしょう。

どれだけ考えても答えは見出せませんでした。
一般的にも理屈でも、明らかに汚くない物なのに、
特に理由がないのに、どうしても汚いとしか思えなくなっていたのです。
それでずっと悩んでいた時に、気付いたのです。
何の理由もないのに、汚いとしか思えないというのは、
おかしいことなのではないかと。

これは汚いとしか思えなくなっているという、
ただの自分の思いこみであるのだから、
この汚いという思い込みを汚くないという思いに、
変えることが出来れば、昔のように触れるのではないかと、
考えるようになっていったのです。





不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編





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